今日はお雛さまの色つけで、
華やかなデイサービスセンター陶芸教室でした。
筆を持つみなさんは真剣で
部屋はシーンと静まりかえっていましたが。
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金色を塗って出来上がり。
めでたい雰囲気になりました。
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F井さんのお雛様。

「F井さんの子どものころはお雛さん、飾ってましたか?」

「そんなどころやないよ。うちは百姓やったから。
お母さんは私が子どものときに亡くなったしね。
私は背が低いでしょ。蓑かぶって田植えしてたら後ろに泥がついて
ずるずる~と重たくてねー。そんな思い出しかないんですよ。」

「あの頃はお医者さんもそんなあらへんでしょ。
若い人がお母さんの病気診に来て、おなかのここらあたりをちょっと切ってね、
そしたら、黄色い黄色い水が洗面器いっぱい出てきてね。
私は怖いから端のほうに座ってたんやけどね。」

「いたたー、いたたー、言うてねー。
今思ったら、かわいそうな人やったねー。」

いつもニコニコ笑って、丁寧な仕事をされるF井さん。
結婚後はきっと幸せに暮らしてこられたんでしょう。

「うちにはおじいさんがいつもじーっと座って、
文庫本読んで、好きなおやつ買いに行って、
気楽にしてはるよ。」

「おじいさんって、F井さんのだんなさん?」
と聞くと、
「それがあんた、
最近わたし、なんやわからんようになってきて、
この人は私の何やろ?と思うときあるんやけど、
今さら聞くのもあれやしねー。」と。

「そうですかー。私も最近、人の名前が出てこないんですよー。
大丈夫やろか。」

「忘れ問題」で意気投合?し、戦後の話も飛出して、話は尽きません。
上陸してきた米兵が怖かったこと。
パンパンと米兵が踊る姿を
親戚の旅館で目を丸くして見ていたこと。
何度も繰り返して話してくれました。
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N澤さんは男の子3人を育てた商売の人。
男の子はいっぱいいるから女の子だけでいいですね。
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それぞれのおひなさま。
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「今日持って帰ったらさっそく飾るわ!」
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季節を感じるめでたい飾り物。
みなさん、喜んで持って帰られました。
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今年の桃の節句には間に合いませんが、
本物志向のiemonさん、がんばってます。
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ひ孫さん、次は女の子だそうです。
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なかなかないですよー。これほどの力作は。
上出来!
出来上がりまでもう少し。
「次はいつや?」
「3月のいつか忘れましたー。」
「そうかー。」
杖を振って帰って行きました。