自称独居老人のKu童さん。
「法務大臣から感謝状をもらえるので、ご出席の程」ということで
約束の日に時間通りに花束を持ってKu童さん宅に行きました。
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こんにちはーと入っていくと、机の上に賞状が無造作に置かれていて
「もう終わったでー。」と、、、。ガクッ、、、。
連絡行き違いで早くに来てしまったらしい。
「所長さんたち、5人で来てよー。これもらったで~。」
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かれこれ、20年ほど、奈良少年刑務所に焼き物を教えに通っていたそうです。
「あいつら、待ってるんだで。待ってるから行かないとなー。」
仮釈放の人たちが護送車でやってきて、
Ku童さん宅でシャバの空気を吸いに来たこともあったという。
「これを聞いて欲しかったんだでー。」
くしゃっとした紙に書かれているのは、Ku童さんのあいさつの言葉。
「覚えてるところだけ、しゃべるから。」と式典に参加するはずだった4人の前でスピーチ。

「えー。所長さんにありがたい配慮をいただき、ガンに侵され、脳こうそくになって
不自由になった身でも、続けさせていただき、どうもありがとうございました。」
から始まり、刑務所の中では自分にも自由がなかったこと、
病気で不自由な身でも、必死に通ったこと、
オカリナを作って一緒に演奏したことなど思い出話があり、
最後に「自分もこんな状態で不安はありますが、
これからも心豊かに生きていきたいと思います。
今日はどうもありがとうございました。」と。

民生委員のおじさんと焼き物仲間のおじさんと
うちのお父ちゃんと私と4人の参加者が力いっぱい拍手をして、
Ku童さん手作りのパウンドケーキをいただき、
刑務所ばなしや昔ばなしをしたりして、お祝いしました。
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文化財として保存されることになって、
刑務所が閉所されたそうです。
受刑者は全国に散らばったそうです。

ふだんの暮らしの中で、刑務所のことを考えることってなかなかないです。
刑務所の中で受刑者に慕われていたKu童さんを思い浮かべ
青森から出てきて、東京での暮らし、焼き物の苦労時代、
いろんな苦労と楽しみを享受してきたKu童さんの深みを感じました。

封筒を手渡され、中にはまた案内状が。
「感謝状授与 記念式典を兼ね子ども食堂開催」
メニュー 炭火焼ステーキ ポトフ 赤飯  その他諸々
演奏 オカリナサークル  ウクレレ 水木孝子
大人500円 子ども無料

「俺も好きやな~、、、。」
いつまでたってもイベント好き、うまいもの好きは変わらないようです。