このところ、気になってることは種子のことです。

3月の三井寺オーガニックマーケットの野外寺子屋で
時芽輝農場の池添友一さんのお話しを聞きました。
「知れば知るほど、絶望的な気持ちになるけれど、
命に真剣に生きるという生き方を選んで
種を蒔いて、種をとって、農業をしています。」
というおはなし。勇気づけられました。

先日、寅子先生の農業シンポジウムでも安井節子さん
山田正彦さんのお話しもナマで聞いてきました。

難しいお話しでしたが、とにかく、今、世界では種子を採って
育てる、という当たり前のことが、一部の巨大金儲け企業のせいで
できなくなってきている、という話。
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日本でも「種子法」がこの4月に廃止されました。
この「種子法」があるから、日本の主要穀物の米・麦・大豆の種子が
公共で守られてきて、品種の多様性が守られてきたのだそうです。

「種子法」が廃止されたのは、民間企業が
種子の市場に入ってこれるようにするため。

そうなると種子の価格は4~10倍に高くなり、日本在来の原種も
姿を消していくだろう、ということ。

しかも、日本の原種,原原種、優良種の知見をすべて
民間に提供しなければならなくなり、
多国籍企業は日本の貴重な種子から応用特許を申請し、
なんとコメ農家がモンサント社など、世界の種子産業に
特許料を払って米作りをしなければならなくなる、
ということになるかもしれない、と。

は?!何それ?
なんちゅう恐ろしい連中や!
生き物を勝手に遺伝子組み換えして、
生き物で特許を取るなんて、、、、。

TPPとセットで遺伝子組み換えの規制がどんどん緩められて
日本は遺伝子組み換え食品の大量消費国になっていく、、、。

まあ、ほんとに知れば知るほど、「は?何それ!?」と思います。
原発も再稼働していき、憲法もどうなっていくのか、、、。
気持ちが沈みます、、、。

「種子ーみんなのもの?それとも企業の所有物?」
というドキュメンタリー映画のDVDを買いました。
南米の多種多様なとうもろこしの美しさ。
素焼きのお皿や壺に種が保存されている暮らし。
「先祖から受け継いできた種子を守ることは
子孫を守ること」と、立ち上がった人たちが
力強く語っています。

南米の先住民の女性たちのたくましさにグッとくる映画でした。

米作ってる者としては、黙ってられへんなー、、、。
DVD、お貸ししますよー。