すっかり熟した稲が刈られるのを待っています。
今年は順調やなー。去年よりはたくさん実ってるし、イノシシにもやられてないし。
ところが、そううまくはいかないのが田んぼ仕事。
田んぼの乾きが悪く、ドロドロの中、無理矢理に刈始めた直後に、
コンバインがドロドロの中にはまり込み、身動きとれなくなりました、、、。
今年は雨が多くて、田んぼが乾くひまがなかったのです。
もっと早く水を抜いておいたらよかった、と後悔先に立たず。
休憩中のトラクターを取りに帰り、ワイヤーでつないで引っ張ることに。
ひっぱってもひっぱってもますますドロドロの中にめり込んでいきます、、、。
どうしよー。どうする?
「トクジさんに電話するわ。」
頼りになる田んぼの先輩トクジさん。
うちのやり方にいつも首をかしげながらも気にかけてくれているトクジさん。
「よっしゃ。行ったるわ。」
助っ人トクジさんにひっぱてもらうも抜けない、、。
「大きいの取ってくるわ。」と大型コンバインが登場。
となりの田んぼのセコさんも「えらいこっちゃなー。」と応援に駆けつけてくれました。
さすがに大型は馬力がちがう。
引っ張られて横転しながらもなんとかドロドロから抜けました。
「このドロドロでは小さいコンバインでは無理や。」
ということになり、急遽、トクジさんの大型コンバインで刈ってもらうことに。
みるみるうちに刈り取られていきます。
張り切ってたお父ちゃんは見てるだけに、、、。
今日は1日、大型の馬力とスピードに圧倒されながら、ドロドロの中を歩き続けました。
やれやれ。
こどもたちが学校から帰ってきて、自転車で駆けつけてくれた頃には
1枚の田んぼは全部刈り終わっていました。
「なんやー。せっかく来たのにー。」
いや、まだ仕事はあんねん。
あのコンバインを動かさな!
埋もれているワイヤーを取り外してくれた長男。
「コンバイン乗って刈りたかったなー。」
「ほんならコンバイン乗ってー。」
トラクターで引っ張られながら、なんとかグチョグチョの中を進みます。
「お!いけるいける!」
無事にグチョグチョの田んぼから抜け出すことができました。
「はー、、。今日は疲れたなー。」とお父ちゃん。
「でも、今日は刈ってくれたのはトクジさんやで。」
いやー。のどかな稲刈りではなかったけれど、
助け合いの精神を学んだ1日でした。
自分の仕事ほっといて、駆けつけてくれるおじさんたち。
ありがたいなー。
田んぼ仕事は助け合いの気持ちでやっていくものでした。
明日も続く稲刈り。
明日もどうしてもあかんかったら頼むわーと言うと、
「よっっしゃ、よっしゃ。」と言ってくれたそうです。
ありがとう。トクジさん。セコさん。