のらちん工房 

半農半X‥できることからぼちぼちと、夫婦ふたりでやっている工房です。木製サッシを作ったり、無農薬のお米を育てたり、焼き物を作っています。「ホメオパシーセンター滋賀信楽」も併設しています。日々のことなどつづります。

<木製サッシ>
国産杉使用の二重窓(ペアガラス)のサッシです
あたたかみのある手触りの窓です
引きちがい窓、滑り出し窓、網戸など作ります
新築、改装の際はご相談ください

<無農薬のお米>
高地である信楽の山々の美しい水と愛情をいっぱいこめて
安心で美味しいお米づくりをめざしています

<陶器>
ずいぶん前からぼちぼちと夫婦の共同作業です
引き出物など承ります

<ホメオパシー療法>
「ホメオパシーセンター滋賀信楽」を併設しています
ホメオパシーとは、世界で広く使われている代替療法です
「同種療法」で自己治癒力のアップをお手伝いします
JPHMA(日本ホメオパシー医学協会)認定ホメオパス 村木奈々子

<<<お問い合わせ>>>
滋賀県甲賀市信楽町小川376
村木幹也 村木奈々子
nana.m@nike.eonet.ne.jp
TEL 090-3820-2817
090-1140-8534 (木製サッシ)

2016年03月

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遠くの山々にこぶしの花が咲いて、
ところどころ、ほわっほわっと白くなっています。

いろんな花が次々咲いて
土のにおいと肥料のにおいと花の匂いと
いろんな匂いが合わさって、もわんとした春の空気になりました。

離任式があったり、新旧入れ替えの季節です。
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先日、信楽の子育て支援センターのK子先生に
お疲れさまとありがとうを伝えに行きました。
退職して家族との時間を大切に
自分の足元をしっかりしようと
14年間続けてきた仕事にキリをつけられました。

だんなさんがガンで自宅療養中、お義母さんが寝たきりで認知症。
できたら家で看取ってあげたい、と。
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だるまさんのような丸々とした身体で
二重アゴの丸々とした顔で
細い目はいつも笑っていて、
出会うといつもはち切れそうな笑顔で、
ギュッと手をにぎってくれて、
手をにぎったままおしゃべりしてくれます。

14年間、子育て支援センターで信楽の小さな子どもたちは
大きなあったかいK子先生にだっこしてもらって、
若いお母さんたちはK子先生にギュッと手をにぎってもらって
話を聞いてもらって、、、。

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今は亡き躁鬱病だったM坊さんも支援センターでくつろいで、
K子先生に甘えてはったなー。
信楽在住、精神病おじさんの自作の詩集も読ませてくれました。
「Kっちゃん、ええこと書いてるやろ!自分で自分を励まして
詩を書いてやってんわー。」と。
子どもだけでなく、いろんな人を支援していたK子先生。

そして、なちゅままのやることをいつも応援してくれて
「みなさんのおかげで私もいろいろ教えてもろて、
勉強させてもらいましたわー。」と。
こちらこそやわ。K子先生!
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支援センターでもう会えないと思うと
名残惜しく、なちゅまま古株の3人でおしかけて
ベラベラおしゃべりしました。
そして、K子先生の言葉に何度も涙が出ました。

寝たきりのお義母さんのことを
「神様よりも大きな存在やなーと思えてきて、、。」
「何にもできひんけど、ただ居てくれるだけでありがたいんやわー。」
「孫が帰ってきたときに、おばあさんをお風呂に入れてやろ、言うて
素手でおばあさんの身体をこすってやったり、
素手で入れ歯を洗ってやったりする姿を見て、
私ももっとおばあさん、大事にしたいと思てねー。」
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K子先生の口から出てくる言葉は
やさしさと感謝の気持ちで満ちていました。

「先生、私なんか、めっちゃ冷たい嫁やでー。
おばあさんに対して、いつか先生みたいな気持ちになれるんやろか?」
と聞いてみました。

「私も若いころは、この人と一緒のお墓に入るなんて
いややわーと思ってたよ。
心にもないことは言えへんから、やさしい言葉も
かけへんかったわー。
何でも無理したらあかん。」と。
ありがとう。K子先生、、、。
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K子先生、退職後は漬物部屋作ったり、
近所のひきこもりの人たちが出てこれるような
場所作りをボチボチするそうです。
気になりながらできなかったことを
していきたい、と。
地域で頼りになるK子先生。
K子先生に引退はないようです。

K子先生、漬物部屋作り、手伝いに行かせてくださいね~。

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                       photo by kanoko






















春休み中の娘たちと一緒にデイサービスセンターへお仕事に。
熱心に作陶する老人たち。
「また大きくなったな~、おねえちゃん。」
「何年生や?」
と娘たちの顔を見て喜んでくれます。

11歳の娘に「あんたがまだ赤ちゃんの頃から知ってるよ。」とI沢さん。
I沢さんはここで一番古い利用者さんです。
娘が2歳のときから子連れで来させてもらっていたので
覚えてくれているのです。
娘をおんぶして、おっぱいやりながら、
やんちゃな長男を干し芋でだまらせながら、
月4回、通わせてもらっていました。

思えば長いこと続けさせてもらって、たくさんの出会いと別れがありました。
子どもたちを連れての仕事の日々を懐かしく思い出します。

たたみの部屋で昼寝させてもらったり、一緒にゲームに入れてもらったり。

子どもたちもだんだんとおばあさんたちのお手伝いができるようになって、
力のない老人の横に立って粘土をのばしたり、くっつけたりして
お役に立てるようになり、ほめてもらったり、感謝されたり、
たまにおかしをもらったり。
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学校に行くようになって、
今では学校が休みのときにたま~に一緒に来てくれる子どもたち。
なんといってもお昼ごはんが一番の目的です。
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隣のカレー屋さんでカレーバイキングです。
同じ法人が経営している「がむしゃら」というすてきなお店でランチ!
お手伝いしてくれたご褒美がこの贅沢なひと時です。
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たまにはこわいおばあさんもいるので、
対応型の部屋には入ってこれない末娘。
入口から覗いて待っています。
「おい!じょこう!」といきなり怒鳴られてからは
Sさん恐怖症です。「じょこう」って「女工」のこと?
子どもにはなぜか厳しいSさん、いじわるな顔になります。
同じことを何回も言う。意味のわからないことをしゃべり続ける。
寝たきりの人。ずーっとウロウロ歩いている人。
そんな老人の方たちをほんとうにやさしく丁寧にお世話する若い職員さんたち。

トイレから聞こえる職員さんのやさしい声。
「ちょっとだけまだついてるみたいやから拭いときますね~。」

あー、おしりを拭いてあげてるんやなー。
おしめを替えてはるんやなー。
お風呂に入れてあげてるんやなー。

いろんなお年寄りに出会って、介護の仕事を垣間見て、
いろんなことを感じて、
親子ともども、いい社会勉強になってます。
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最後は「片づけが大変やな。早く帰ろう~。」と
手際よく手伝う子どもたち。
昔はグズグズ言うて、ダダこねて、「もう!子連れは疲れる!」
とクタクタになったもんですが、
大きくなりました。



ここのところ、びわこのほとりによく行っています。
先日はオーケストラを聴きに!
びわこホールの中からびわこが眺められます。
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普段、車のラジオでクラッシック音楽が流れると
他の局に変えて、ノリのよい音楽を求める私ですが、、、、。

子どもたちが学校から持って帰ってきたプリントに
「八十分間世界一周」~子どものための管弦楽教室~
というびわこホールの案内に目が留まりました。

「安いやん!たまには一般的な文化教養もいいかも!」
今まで休日は否応なく長男のサッカーの試合観戦、脱原発の集まりなど
に駆り出されてきた娘2人。

「よし!オーケストラ行こ!」と女子3人で行くことに。

さすが、子ども向けに企画されてるだけあって、
クラッシック音楽を堅苦しくなく、親子で楽しめるように工夫されていました。

関西フィルハーモニー管弦楽団の演奏で
聴いたことのある親しみ深い音楽が奏でられます。

「ハンガリー舞曲」「アイーダ」「新世界より」「威風堂々」など。

舞台に演奏者が座って、調律の音が響きわたった時から、
じわ~っとくるものがありましたが、
最後、「威風堂々」の演奏の時にはあまりの音の美しさに
涙が頬を伝い落ちました。

最近、「バカボン」にはまっている末娘が、退屈になって
隣でごにょごにょしながら、「あと何分~?」と聞いてきます。
「もうちょっとや!」と言う私の顔に涙が流れているのを見て、
「はぁ~?なんで?」と驚き、眉間にしわを寄せて呆れていました、、、。

なんでかわからへんけど、心が勝手に感動するねん。

ラジオで聴くクラッシック音楽とはやっぱりちがいました。
ナマ音の威力はすごい!

子どもたちのためにと思っていましたが、
一番楽しんだのはお母ちゃんでした。

また行きたいな~。





この間の第3日曜日。「オーガニック&つながるマーケット」の日。
肌寒い日でしたが、春の陽気も感じる良い1日でした。
久々のマーケット。いい感じににぎわっていました。

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「憲法カフェ」!
若い女性弁護士さんが青空の下で、今の憲法の危機的状況について
わかりやすく語ってくれました。
オーガニック&つながるマーケットの目玉企画、「野外寺子屋」、
今回は「憲法カフェ」。
こんなふうに野外でどんな聞き方してもいい、
オープンな学びの場があるってすごい!

ちょっと話聞いてみよかな。
近づいて座ってみました。

憲法は国民の不断の努力で守っていかなあかんもの。
憲法は権力持ってる側を暴走させないためのもの。
人間の努力の賜物。

そうか~。私ら、憲法に守られているんやな~。

遠いものというイメージの憲法を身近なものに感じるには
どうしたらいいのかなー。
憲法に守られてるという意識が薄いんやなー。
憲法も言葉やからなー。
言葉は難しいなー。

若手弁護士さん、
噛み砕いて話してくれてわかりやすかったです。
子どもたちや、お犬さんたちのいる青空の下で憲法のはなし。
いいね!

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そして、オーガニック&つながるマーケットの
お楽しみスペシャル企画がこのステージ。
はるやが出店している日はもれなくharuさんの歌が聞けるのです。
しゃべりと歌の絶妙なかけあいであらゆる年齢層から人気上昇中。
私らはずーっと前から、その魅力の虜ですけど。
4月3日には「はるやバンド」がライブハウスで初ライブ!
行きまっせー。
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なんとこの日はリリーちゃんへのラブソングを歌いあげてくれました!
「えー。僕は最初はもう犬なんか飼いたくない。絶対世話なんかしない、と
思ってたんですが、、、、。」から話が始まりました。
そうやったなー。去年の秋。
「わしゃ知らん!」と言いながら、リリーちゃんを連れて帰ってくれたなー。
「ごめんなー。はるふみさん。」と思いながら見送ったっけ、、、。

それが、今ではリリーちゃんと心が通い合って、ずっと一緒に暮らそう!
という気持ちがビンビン伝わってくる歌を歌ってくれたのです。
リリー3部作!「リリー」「Born to run」「散歩」

はぁ~。また泣けた、、、。
笑いあり、涙あり、のすばらしい歌でした。

雨が降ってもどんなに寒くても君と一緒なら
へっちゃら。君のおかげでこんなにも楽しい!

これほんま!
そりゃいややなと思うときもあるけど、犬との散歩のおかげで
どれだけ今を感じることができるか!

散歩の醍醐味を教えてくれたのはお犬さんです。
はるふみさんとその気持ち、共有できた!

そして「走るために生まれてきた」って思えるほど
野山を思いっきり走ってるんやな~。リリーちゃん。
幸せ者やな~。

スピカとラッキーの子どもたちは全員、それぞれ
信じられないほどの幸せ者になっています。
なんとラッキーなことよ、、、。


そして、はるふみさんの次にステージに登場したミツケンさん。
(写真撮ってなかった)
「僕も犬を飼ってました。人間よりも犬の死のほうがつらいかも、、。」と。
3年前に愛犬を亡くしたそうです。

人間は自分の世界っていうものを持てるけど、
犬の世界は飼い主がすべて!
それほどの愛情を飼い主に注いでくれるから。

犬を亡くした悲しみ、ミツケンさんと共有できた!
後悔は付き物のようです。

ミツケンさん、毎日ブルドックちゃんの顔の皺の間を拭いてやり
肛門に入り込んだ尻尾を引っ張り出し、
恐ろしい臭いの中、拭ってやっていたそうです。

人はなんでこんなことまでして犬を飼うのか?
犬はなんでこんなに人の心をワシ掴みにするのか?

犬の魔法にかかってしまった人たちと心が通った1日でした。

「オーガニック&つながるマーケットin三井寺」
いろんな楽しみ方ができるおもしろい場になっています。




「そろそろあれをやっとかんと、、、。」

木製サッシ、建具作りで多忙なお父ちゃん。
田んぼのことも気になります。

種もみのノギ取りです。
何でも機械があるんやなー。
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次の日に釣り池まで送ってもらう代わりに労働する息子。
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ノギ取りをした種もみを濃い塩水につけて選別します。
浮いてる籾は中のお米が小さいので、沈んだ籾を種にします。
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選別した種籾は今、水に浸かってます。
発芽の準備に入りました。
いよいよ今年のお米作りがスタートしました。
無農薬、無施肥の米作り。
6回目のはじまりはじまり~♪

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