のらちん工房 

半農半X‥できることからぼちぼちと、夫婦ふたりでやっている工房です。木製サッシを作ったり、無農薬のお米を育てたり、焼き物を作っています。「ホメオパシーセンター滋賀信楽」も併設しています。日々のことなどつづります。

<木製サッシ>
国産杉使用の二重窓(ペアガラス)のサッシです
あたたかみのある手触りの窓です
引きちがい窓、滑り出し窓、網戸など作ります
新築、改装の際はご相談ください

<無農薬のお米>
高地である信楽の山々の美しい水と愛情をいっぱいこめて
安心で美味しいお米づくりをめざしています

<陶器>
ずいぶん前からぼちぼちと夫婦の共同作業です
引き出物など承ります

<ホメオパシー療法>
「ホメオパシーセンター滋賀信楽」を併設しています
ホメオパシーとは、世界で広く使われている代替療法です
「同種療法」で自己治癒力のアップをお手伝いします
JPHMA(日本ホメオパシー医学協会)認定ホメオパス 村木奈々子

<<<お問い合わせ>>>
滋賀県甲賀市信楽町小川376
村木幹也 村木奈々子
nana.m@nike.eonet.ne.jp
TEL 090-3820-2817
090-1140-8534 (木製サッシ)

2016年10月


うちの近くの神社の祭礼の日。
この神社は菅原道真公を祀る天満宮です。
この日は子どもたちも学校を早退して、
キンキラキンの立派なおみこしを担いで練り歩きます。
今年は雨のため、おみこしも人も車で移動になりました。残念。

田舎ならではの地域あげてのお祭りです。
秋の村祭りみたいな感じ。

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高学年女子が神楽舞を踊ります。
真ん中の娘は今年で3回目。
見事な舞です。
凛とした姿にわが娘ながら感心します。
神様も喜んではるやろ~。
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このお祭りのクライマックスは餅拾い。
初めて見たときはビックリ、目が点になりました。
おばあちゃんたちの素早い動きに。
なりふり構わない取り合いに。

あまりにも恐ろしいので、後ろの方で見ていると、
いきなり堅い餅が超スピードで飛んできて、私の目を直撃!

あまりの痛さにうずくまりました。
衝撃的な痛さに涙を流しながら、
「あー、目がつぶれんでよかった、、。」と思いました。

こんな危険な餅拾いですが、
今年も相変わらず盛り上がっていました。
すごいわ~、、、。
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娘の舞を見に、駆けつけてくれた皆さん、
どうもありがとう!

田舎ならではの行事。
楽しんでます。


味噌を開けました。

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もう20年以上、毎年、味噌を作り続けていますが、久々に素晴らしい出来で感動。
ここのところ、失敗が続き、なんか酸っぱい、なんか雑巾くさい味噌が出来上がってきて
子どもたちの味噌汁への信頼が失われかけていたので
これでおいしい味噌汁ができる!と安堵しています。
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私の尊敬する、味噌と犬の先生の味噌作り作業場で作ってもらった
れっきとした麹を使いました。お米はもちろんのらちん米。
そして、先生の教えてくれた倍麹と4倍麹のレシピ通りの作り方で
糠蓋をして、土間に置いておいて約7か月間。

開けてみるといい匂いしかしない!
カビがどこにも生えていない!
ネチョッとした部分がない!
きれいな黄金色!
驚きと感動です。
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食べてみたら、甘くて、コクがあって、ごはんのお供にぴったりの味。

やっぱり、餅は餅屋やな~。
教えてもらってよかった!
謙虚な気持ちって大事やな~と思いました。

日向ぼっこにいい季節になりました。
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次は柿の収穫です。
大きくて立派な柿の木に今年はいっぱい実が成りました。
富士柿という渋柿です。
熟してから、はったいこ、きなこなどをまぶして食べます。
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お父ちゃんの大好物です。
木に登って、竹の棒でもぎとります。
お父ちゃんが投げる柿を下で受け取る娘。

私では動体視力が鈍ったのか、落ちてくる早さに反応できません、、、。
ガーン。年を感じるー、、、。
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地道に取っては投げ、取っては投げして、収穫。
豊作です。家が柿だらけです。
あちこち配らないと、食べきれません。
欲しい人、取りに来てー。

今年最後の中学生民泊受け入れ。
1年生3人が来てくれました。
中学3年間の成長はすごいものがあります。
1年生のこのかわいらしさよ、、、。
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春に別の中学生たちが植えてくれた芋苗。
秋の収穫はこの1年生たちに手伝ってもらいました。
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うーん。けっこうもぐらにかじられてるなー。
腰が痛い!と言いながら、芋ほりがんばってくれました。
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そして、恒例のバウムクーヘン作り。
これは気に入ったようで、煙で涙を出しながらも
竹の棒の取り合いでした。
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ちゃんとバウムクーヘンになってるー!
お犬さんたちと一緒に食べました。
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そして、今回は生ごみコンポスト作りをしました。
ずーっと前から、お父ちゃんに作ってーと言い続けていたコンポスト、
こんな機会でもないとなかなか作ってくれません。
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みんなで黙々とくぎ打ちをしてくれました。
小学生女子と中1男子、会話はないです、、、。
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やった~。うれしい。
ナルナルぼかしを入れて、生ごみ堆肥作れるー。
お父ちゃんは「堆肥はいらんねん。」と言いますが。
炭素循環農法では堆肥はカスらしいです、、、。

とにかくやってみよう。生ごみの有効活用のために。

今回の中学生たちは寮生活で私立の進学校に通っているという。
中学生で親元離れて~、、、。
えらいなー、、、。
「勉強で行き詰ったらいつでもおいでや~。」と
お別れのときに、思わず言いました。

何が一番楽しかった?と聞くと
「バウムクーヘン作りかなー。」
「犬の散歩です。」
「芋ほりです。」
「それから、鳥やさんのお話も。」

毎回、秋田かしわ店に一緒に買い物に行って
秋田のお兄さんのおはなしを聞くのですが、
これが、なかなかインパクトあるみたいです。

「君ら、将来の夢あるか?」

「まだありません。」
「とにかくがんばります。」

「おっちゃんはなー。小学校5年のときに、
この鳥屋の仕事したいって決めてん。
そやから今、夢が叶ってる状況やねん。」
「へ~!」

冷蔵庫から丸鶏を出して、説明してくれます。

「おっちゃんはなー。残酷やけど、鳥の命をいただいてんねん。
みんな、ごはん食べるときに、いただきますって言うやろ?
それは、命をいただきますっていう意味や。」

秋田かしわ店はうちの民泊の目玉コースです。





先日の三井寺のオーガニック&つながるマーケット、
久しぶりの晴天で賑わいました。
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この日は「野外寺子屋」で三井寺執事長、福家さんのお話しの日。
真ん中の娘の空手の大会と重なっていました。
「お話し終わったらすぐに帰って見に行くわ。」と言うと、
家族に「娘と福家さんとどっちが、、、、。」と非難の目で見られましたが、
気になるので、福家さんのお話し聞きに行きました。
空手はまた見れるやん、、、。ごめん、、、。

まずはナナイロつーしんさんが福家さんの紹介。
「福家さんのお話しを以前からお聞きしたいと思っていましたが、
今日やっと、満を辞して、実現しました!」と熱く紹介。

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始まりました。
まずは三井寺の周りに鹿、いのししが堂々と出てくるようになったという話から。
昔では考えられない状況になっているのはヒノキの植林の影響だろうと。
出てくる動物が悪いのではない。
何も考えずに植林をしてしまったこっちが悪い。
今、なんとか手を打たないとどうしようもなくなるから、
自分の生きてる間に成果を見ることはないだろうが、
元の植生に戻すよう三井寺の山の山林再生に取りかかっている。

人に役立つヒノキ、杉を植林して、
その他の木は「雑木」といっしょくたに呼んで
ないがしろにしてきた。
植林された山は暗く、生き物が住みにくい。
山が荒れたら川も枯れる。
琵琶湖を守るためには山を守る必要がある。
三井寺の山林を強制収用されたときに
負けを覚悟で行政訴訟を起こした。
その時に使った言葉「三井寺の山は神仏の住む曼荼羅である」
は一般的に理解されなかった。
反省から、山の再生のために、わかりやすい言葉を模索。
湖西道路ができてから、川が何本かなくなった。
山の重要性を思い知る。

今の時代は効率性、合理性が一番。
森林再生の方法にしても、マニュアル化されてる。
それぞれの山の特性を無視したやり方。

合理性、効率性からはみ出ているものの大切さ。

グローバルより地域性。
場所の持つ力。
裏山がある風景の大切さ。
なくなってしまってからでは遅い。

日本人の持つ自然観、水墨画に表れている。
自然の中に小さく描かれている人間。
実験室の中の自然ではない。

言葉の不思議。
存在からの語りかけがあり、
それに感応するが故に言葉になる。

存在からの語りかけに気づく心を持ちたい。

想定外という言葉こそ、人間のおごり。
原発再稼働は経済優先。
グローバルに生きる一部の経済人は
日本がどうなってもいいと思っている。
我々は日本にしがみついて生きていくしかない。

学問にしても、この職業につくためにはこの大学、
この勉強、このコース。
画一的、合理的、ビジネスモデル、効率的な方法が強く求められる時代。
生きること、学問、本来大切にするべきものは
そんな方法から抜け落ちた部分、はみ出た部分ではないか、、、。

そんな感じのお話しだったと思います。
けっこう難しいお話しだったので、
聞く人によって、ちがう受け止め方をしたのではないかと思います。

時折、俳句や文学を引用して、風流に語ってくださいました。

何かを主張する、意見を言う、という感じのおはなしではなく、
ご自分の感じておられる違和感や希望、のようなものを
伝えようとしてくださったお話しでした。

死ぬまではなんとかやれることはやっていきたい、と
今を憂いながらも、思い切った三井寺の山の再生への取り組み、
行政訴訟、琵琶湖トラスト、など行動をされていて、すごいです。
大津の町への思いも感じました。
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「オーガニック&つながるマーケット」。
合理性、ビジネスモデルとは程遠い、
てんやわんやでなんとかやってるこのマーケット。

福家さんは温かく見守ってくれてはるんやなーと安心しました。
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お話が終わって、急いで空手大会へ車を飛ばしましたが、
娘の出番は終わってました、、。
音響スタッフTちゃんの「ロンリーハーツオーガニックバンド」
最後のライブも見ずに帰ったのにー、、。残念、、。

秋もいろいろと忙しいです。

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