のらちん工房 

半農半X‥できることからぼちぼちと、夫婦ふたりでやっている工房です。木製サッシを作ったり、無農薬のお米を育てたり、焼き物を作っています。「ホメオパシーセンター滋賀信楽」も併設しています。日々のことなどつづります。

<木製サッシ>
国産杉使用の二重窓(ペアガラス)のサッシです
あたたかみのある手触りの窓です
引きちがい窓、滑り出し窓、網戸など作ります
新築、改装の際はご相談ください

<無農薬のお米>
高地である信楽の山々の美しい水と愛情をいっぱいこめて
安心で美味しいお米づくりをめざしています

<陶器>
ずいぶん前からぼちぼちと夫婦の共同作業です
引き出物など承ります

<ホメオパシー療法>
「ホメオパシーセンター滋賀信楽」を併設しています
ホメオパシーとは、世界で広く使われている代替療法です
「同種療法」で自己治癒力のアップをお手伝いします
JPHMA(日本ホメオパシー医学協会)認定ホメオパス 村木奈々子

<<<お問い合わせ>>>
滋賀県甲賀市信楽町小川376
村木幹也 村木奈々子
nana.m@nike.eonet.ne.jp
TEL 090-3820-2817
090-1140-8534 (木製サッシ)

2016年11月

急に冷え込んできて、冬が来た感じです。
今年のさつまいもの収穫は甥っ子がやってきて
にぎやかに最後の芋ほりをしましたが、
去年よりは少なめ、小さめ、もぐらの食べあと多い、
ちょっと残念な出来でした。
それでも、芋三昧の毎日でうれしいです。
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外を見ると、枯れ葉がひらひら、風も冷たそう。
「あー、もう冬やなー。1年って早いなー、、。」
なんとなくさみしい気分のとき、
仲良くくつろぐお犬さんを見て、癒されてます。
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ここのところ、ホメオパシーの相談会がぼちぼちと入ってます。
細々と続けている健康相談会です。

自分の子育て初期の、不安が強かったころは、
ホメオパシー頼りで、ずいぶん助けられてきましたが、
今はずいぶんテキトーになって、
子どもの不調やいろんなこと、ほったらかしてることが多いのですが。

ホメオパシーはただの刺激で、治すのは自分自身。
スイッチを押すだけの役目。
ホメオパシーでなくとも、スイッチを押す方法はたくさんあると思います。

それでもホメオパシーはおもしろい。
ホメオパシーが好きな人にはぜひ!ということで
相談会をしています。

力不足を感じたり、悔んだり、なかなか結果が出なかったり、
しんどいこともいっぱいあります。
それでも子どもさんの成長をともに喜び、
少しずつ改善していく姿を見るとうれしい。
山あり谷あり、です。

先日のクライアントさんは2人目のお子さんがおなかにいた時からのお付き合い。
そのお子さんももう3歳になったのかな?
たくましくなりました。
子育てのしんどさを抱えて、体調もすぐれないなか、
がんばってるお母さんです。

「最近はどうですか?」
「うーん、相変わらずかなー。」

下の子が生まれてから、上の子との関係が悪くなって
どうしてもきつく当たってしまう。
子どもを大事にすることができない、と自分を責めているお母さん。

子どもは親を成長させるために来てくれるようなもんやから
すばらしい神様みたいな人のところには行かないみたいですよー。

今、出てきてる感情は自分の子どもの頃に解決できていない感情。
子どもに怒ってるときは大人の自分ではなくて、インナーチャイルドが出てきて
子ども対子どもの対決になってる状態。

子どもは未解決な感情があると気づかせてくれるありがたい存在。

大人の自分の感情ではなくて、
子どもの自分の感情が飛び出してきてる状態だから仕方のないこと。
自分を責めないで、大人の自分が自分のインナーチャイルドを
まずは見つけて、かわいがるところからやっていきましょう。

自分も道半ばのくせに、なんとかアドバイスをしてきました。
インナーチャイルド癒しはなかなか難しい。

今日は聞いてもらいたいことがあります、と話し始めたクライアントさん。

たまたま本屋さんで見つけた占いの本に自分の本来の性格や傾向が書いてあって
その内容がすごく納得のいくものだった。
なるほどそうやったんか!と今の自分の状況が腑に落ちた。
自分は今まで自分の足で立っていなかった。
母親やまわりに依存して生きていて、依存できない状況になると
本来の自分を発揮できなくなって、エネルギーがなくなってしまう。
その八つ当たりの標的になっているのが上の子どもではないかと気づいた。
自分の人生の課題は自分を生きること、と気づいた。
このままではいけないと気づいたから、
この先の方向が見つかって、気持ちがらくになった、
とゆっくりと語ってくれました。

「うわー。すごいなー。いい話聞かせてもらってうれしいわー。」
「うん。今日はぜひ聞いてもらいたいと思って!」と。

「すばらしいなー。不思議やなー。
自分のなかには自分を見守ってくれてるすごい自分がいて
本屋さんでふと運命の本を手に取らせてくれたんとちがう~?」

何か、ふっきれたような前向きな表情がうれしくて一緒に喜びました。
ホメオパシーが役に立ったかどうかは不明ですが、、、。

がんばりすぎて体調くずしてる方、
あまりにもつらいことがあって、心身に不調をきたしてる方、
みんな、自分で自分の心と身体と仲直りしようと
自分の人生に向き合っておられます。
「人生でやらなければならない一番大切なことは
自分を幸せにすること」と由井先生は言います。

相談会に来てくれる方のお話し聞いて、共感して、一緒に成長させてもらってます。

私はといえば、
自分につらいことがあったら、
「ちょっと暗い話、してもいい?」
「えらいことがあってん、、、。」
と話しを聞いてもらえる人がまわりにいる。
共感してくれる人がいる。
見守ってくれる人がいる。

ありがとうね~。




この間の土曜日、家族全員が1日家でダラダラ過ごしました。
部活に学校に釣りに、と多忙な長男も珍しくオフの日。

みんなダラダラ起きてきて、ダラダラして、どんどん時間が過ぎていきます。
頑張り屋の長男がそんな状況を見て、
「ぐうたら家族やなー、、、。」と一言。

ソファーで寝そべりながら、「いいやん、たまには。な~~~。」
女子たちに同意を求めながら、
自分に言い聞かせます。

「アウトレット行こう!」
「そんなとこ行きたくない、、、。」
お年頃の長男のお誘いも断りました。

どうしても元気が出てこない日もあります。
頭が重くて、やる気が出ない。

ホメオパシーのクライアントさんには
「頑張りすぎずに、身体の声、心の声を聴いて、
しんどい時は寝るのが仕事、と思って自分を大事にしてください。」
とお伝えしているのですが、
いざ、自分がぐうたらするとなると、やっぱり自分を罰する気持ちが出てきます。

「時間がもったいない」
「怠けてる」
「もっとがんばらないと、、」
「あれをしないとあかんのに、、」

そうかといって、普段、めちゃくちゃがんばってるわけでもなく、
自分にできる範囲での仕事、テキトー家事、ええかげん子育て
でゆるゆるとやっているのですが、、。

ぐうたらすることに後ろめたさを感じるこの不安感は何やろ?
余裕のない焦燥感はなかなか抜けないなー。

もっとゆっくりして、自分のやりたいことして、
ぐうたらできる心の余裕があるほうが、きっといい仕事ができると
頭ではわかってるのに、長年の癖はなかなか抜けません。

この間は頭痛がひどく、2日間、丸一日寝たまま。
「ごめんなー。」と家族に謝りながら。

長い人生、2日間寝たってどってことないのになー。

要はメリハリやん!
まだまだケツの穴が小さいなー、、、。
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最近はたまに外からゴン、ドン、と音がします。
気分転換に薪割り仕事もいいようです。
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学校から帰ってきて薪割りする女子たちです。
働き者です。




小学校の音楽会がありました。
毎年、楽しみな行事です。
一番後ろに陣取り、自分の子の出番になったら立ちあがり、
右手にビデオカメラ、左手にカメラ、真剣です。
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おじいさん、おばあさんも孫の姿に目を細めています。

子どもの出番に立ったり、座ったりしていると、隣の知り合いママが
「忙しいなー。子どもようけいると。それにしても長い付き合いやなー。
小学校と。もっちゃんの頃からやったら何年目?」

ほんまやー。
もう10回目の音楽会。
年々、涙腺が緩んできてます。
長男の音楽会のときにはまだ赤ちゃんで
おかしを持たせて黙らせてた末娘が
今や張り切ってピアニカ吹いてました。

これまで観てきた歌や劇や演奏、いっぱい思い出に残っています。
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熱血担任が指揮者として、子どもの前に立ち、
演奏の前にスーツの上着をちらっと広げます。
子どもたちの目がスーツに集中。
中に何か貼ってあるようで、それを見て
子どもたちがニヤッと笑っています。

何が書いてあったん?と娘に聞くと
「楽しもう、とか、思いっきり、とか、書いてあった。」

さすが熱血先生。やるなー。

5,6年の演奏は「エルクンパンチェロ」
いろんな楽器でみんなで息を合わせて
音楽を奏でるって素晴らしい。
あ、バラバラになりそう、と思ったら、お、持ち直した、
このスリルがまたいい。

子どもの歌声ってなんでこんなに美しいんやろ。
一生懸命な顔を見てると、なんでこんなに胸が熱くなるんやろ。

恥ずかしいから、涙をこらえるのに必死です。

デイサービスセンターの若手利用者さんK原さんに
「子どもの歌声聞いたら涙が出ましたー。」と報告すると
「もう年やな~、それは。」と言われました。

秋も深まり、芸術の秋です。
もみじを見ながら、少し寂しい気分になります。
家族そろって焼き芋ばっかり食べてます。
お犬さんも。





今日は窯出し。
デイサービスセンター陶芸教室の作品たち。

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何を作ったか、すっかり忘れておられる方もいれば、
焼き上がりを今か今かと心待ちにしている方もいます。
皆さんの喜ぶ顔が早くみたいです。
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「昔、うちに大きなこけし人形がありました。
思い出しながら作ってみます。」
と96歳超人Y口さん。
底がはずれるようになっていて、へそくりを入れていたそうです。
「こけしいうたら、鳴子こけしやないの~。
首を回したらきゅっきゅっと音が鳴るのよ。」
山形のお米農家生まれのM子さん。

昔話しながら作ったこけし。

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狸作った。まねき猫作った。次はふくろうでしょ。いろんなふくろうできました。
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「もう何にも作るもんあらへんねやけど。
昔からある皿もコップもようけ捨てたし。」
ディサービスセンター陶芸教室の一番古株のI川さん。90歳?
「今日は体がえらいねん。」
と言いながらも、せっかくやから、と机を前にして座って
エプロンつけて、自分に必要なものを吟味して作られます。
「もうごはんがちょこっとしか食べられへんねわー。
小さなごはん茶碗にふたがついたのをこしらえるわ。
それにごはん入れといてチンしたらいいように。
手が言うこときかへんから、ラップがうまいこと切れへんでなー。」
1人暮らしのI川さん。
「さみしいことはあらへんねんけど、、、。」と。
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お花が好きで、植物を大事に育てて、季節の美しい花を持ってきてくれます。
珍しい白い紫蘭を株分けしてもらい、うちにも植えました。
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93歳F原さんのお地蔵さんシリーズ。
第一弾が焼けました。
「先生の娘さんに手伝うてもろて、ええのができましたわ。
ちょっと耳が大きいけれども、、。」
夏休みに娘がお手伝いし、初めて作ったお地蔵さんです。
F原さん、お待たせしました!

次回の陶芸教室はまだまだ先。
明日にでも持って行こうかなー。







デイサービスセンター陶芸教室、干支作りの季節です。
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「こんなにみんなが作ったら、信楽の酉が売れへんでー。」
「私は羊と猿作ったから、酉作ったら3回目の干支作りや。
昨日の夜は酉をどうして作ったらいいのか考えてたら
寝られへんかったわ。足はどうしてつけるんやろうとか、、、。」

「かんたん簡単。足なしやもん。座って卵温めてはるということで、、。」
「ほんまやなー。もうできた。うれしいうれしい。」

それぞれの酉を作ってもらいました。
意思力の強い93歳F原さんは
「干支は家にもうなんぼでもあるから作りませんわ。」
と言って、「どうせ嫁さんは使ってはくれんけれども
お皿でも作りますわ。」と。

お皿を作ってしばらくしたら、
「こんな小さいもん、作ったら迷惑じゃなかろうか?」
とお地蔵さんを作り始めます。
「私はこういうもんが作りたくて仕方がないんじゃ。
かわいい顔にしたいんじゃけど、かわいくならん。
あの子はもっとかわいい顔しとった。
小さいうちに亡くなってしまったあの子は、、。」
と話し始めます。
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親戚が結核にかかっていて、そこに遊びに行かせて
結核がうつってしまった。
他の子は誰もうつらんかったのに、なぜかうちの子だけがうつった。
早くに亡くなってしまう子ほど、賢くてやさしい。
知り合いのおじいさんが首吊自殺をしようとしたときも
「おじいさんが死ぬんじゃったら、僕も死ぬ。」というやさしい子じゃった。
食べ物を食べさせたら死ぬ、と言われて、食べささんかったら、
「みかんがどうしても食べたい。」と言うてみかん食べてから
「もうこれ以上、何にもいらん。」と言うて死んでいった。

あの子がまだかわゆうてかわゆうて、、、、。
こんなもんばっかり作りたくなるんじゃ、、、。

話を聞きながら、一緒に泣きました。
できたお地蔵さんは悲しい顔に見えました。

F原さんのとなりでは、満州生まれのKさんが話を聞いてるやら
聞いてないやら、知らん顔。

Kさんも大人になってから娘さんを亡くされています。

「どうやって悲しみを乗り越えたんですか?」と聞いたことがあります。

「死んでしまったもんはどうしようもない。
こっちがいくら悲しんだり、嘆いたりしたって、生き返らへん。
そりゃ、泣いてどうにかなるもんやったら、泣くけど。
あの子にはあの子の考えがあったんやろ。
最後にお父ちゃんはいい人やったねって。」

ヒョウ柄のコート着て、一風変わったおしゃれをして
飄々とマイペースに過ごされているKさん。

長いこと生きてきた方たちのそれぞれの生き方、個性を感じます。

F原さんのお地蔵さんたち、今、窯で焼いています。







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